『美術』と『芸術』の違いって?

 

 

一度は気にされたことがあるのではないでしょうか。

しばしば混同してしまう用語「美術」と「芸術」について、
少しお話してみようと思います。

美術とは?

美術は、主に視覚的な表現形式を指し、
絵画、彫刻、建築、写真などが含まれます。

視覚的な情報を主に使用して、美的価値を表現し伝えます。
彫刻や絵画など、視覚的な情報を中心に構成されているものが美術に該当します。
建築でも、一部美術的要素が含まれることがありますね。

 

芸術とは?

一方、芸術はどうでしょうか。
こちらは多様な表現形式を含むより広範な概念で、
音楽、演劇、文学、ダンス、映画なども該当します。
す。


そう。文学やダンスも芸術の一つなのです。
言葉や身体を使用して芸術的な価値を表現することができます。
つまるところ、芸術は「手段を問わず見るものに訴えかけること」なのですね。

 


美術と芸術は、異なる表現形式を含む概念ですが、
美術は芸術の一部であり、視覚的な情報を主に使用しています。
一方、芸術は、より広範な概念であり、音楽、演劇、文学、ダンス、映画など、多様な表現形式を含みます。
これでスッキリしました。

 

じゃあアートは?

最後にアートについても少しご紹介。

こちらは現代(もっとラフにお伝えすると”最近”の)美術や
実験的な表現を指す印象が強いです。
アート作品は、しばしば社会や政治、環境、人間の存在などの問題を扱い、思考実験的な要素が強い場合があります。

美的な価値だけでなく、社会的な意義や象徴的な意味を持つことが多く、
観客に思考を促すことがあります。
美術館や博物館だけでなく、
ストリートアートやインスタレーションアートなどの公共の場でも表現されることも多いです。

 

長くなりましたが、
実は上記の3つの言葉で区別するのは日本ならではでして、
英語圏では絵画はpaint、彫刻はsculptureなど細かいジャンルで分類される傾向があります。


最近はこの3者の線引きも曖昧になってきてますので、
どちらの言葉を使うべきか、なんて難しく考えずに楽しめれば一番ですね。