JOAQUIN TORRENTS LLIADO〔ホアキン・トレンツ・リャド〕

 

Joaquin Torrents Llado〔ホアキン・トレンツ・リャド〕
1946年~1993年

"ベラスケスの再来"、"20世紀最後の印象派"、"光の収集家"など、
数々の名声を手にしながらも47歳という若さで亡くなった、
スペインを代表する画家ホアキン・トレンツ・リャド。

肖像画ではバロック絵画の巨匠ベラスケスを、
風景画ではモネを彷彿とさせる多様な表現力で、
数々のヨーロッパ王室を虜にしました。

リャドは1946年、スペインのバルセロナ中心部から、
約10kmの地点にあるバダローナ(カタロニア)に生まれます。

サン・ホルヘ高等学校在学中、絵を学ぶあいだに様々な賞を受賞し、
課程修了を待たず弱冠19歳にして助教授に任命されるほど、
若いうちからその才能を開花させます。

1971年には自身初の展覧会を開催。
3年後の秋には、コペンハーゲンに渡り、
ヘンリー皇太子殿下やベネディクト皇女殿下などの肖像画を多く描くことで
王室お抱えの画家としての地位を確立。

そして、42歳になる1988年には、
パリのジャーナリスト協会から送られる
「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれます。

スペインの画家としてはミロ、ダリに続く史上三人目の快挙でした。

 

リャドの作品について

リャドは絵の具を叩きつけるようにして飛沫を飛び散らせる、
スプラッシング技法で有名です。

近くで見るとダイナミックで激しい絵なのに、
少し離れてみると突如として穏やかな肖像画、
風景画に見えるようになります。

肖像画の光の表現は素晴らしく、
モデルをとても美しく描き上げたので当時は引っ張りだこだったことが想像できます。

リャドによる肖像画
「カロリーナ・アミーゴ嬢」(Stra.Carolina Amigo)
「モンセラー嬢」(Stra.Montse Serra)
名曲「魅せられて」で有名な「ジュディ・オング嬢」(Stra.Judy Ongg)
などは必見です。


トレンツ・リャドの作品は コチラ