JEAN JANSEM〔ジャン・ジャンセン〕

 

Jean Jansem〔ジャン・ジャンセン〕
1920年3月9日 - 2013年8月27日

フランスで活動したアルメニア人画家。
卓越したデッサン力により様々なコンクールで受賞を重ねた作家。
デリケートで繊細な線描の美しさや淡淡しくも情を感じさせる色彩が特徴です。

「日常をありのままに描く」ことをテーマにしたジャンセン。
描くモチーフは踊り子、プロセッション(宗教行進)、闘牛士、
仮面舞踏会と変化していきますが、
素朴な人々の魂を追う、という普遍的な想いは変わることがありませんでした。


また、祖国アルメニアの迫害や虐殺という悲劇の歴史は、
ジャンセンの生き方に大きな影響を与えます。

2002年4月、アルメニア国立館にて大々的に「虐殺展」を開催。
その功績が称えられ、国家勲章を授章しました。

現在、主要作品の多くがパリ市美術館に所蔵されています。
ジャンセンはフランス内外で高い評価がされており、
近年では作品の入手が難しくなっております。

【略歴】

1920年 アルメニアのスールーズに生まれる。戦渦を逃れ渡ったギリシャのサロニカで少年時代を過ごす。
1931年 フランスに渡り絵を描き始める。
1942年 結婚。ギリシャで漁師と子供達を描く。
1951年 民主主義者賞を受賞する。スペインで民衆を描く。
1953年 アントラル賞受賞
1954年 フランス国家給費を受ける。
1956年 定期的にイタリアに長期滞在し、風景画、人物画、宗教行進等を描く。
1958年 サロン・デ・ジューヌ・バンチュールの会長に推薦される。サロン・ドートンヌの会員となる。メキシコのコンパレゾン賞受賞
2002年 アルメニアに招待を受け、アルメニア正教会の成立1700年を記念し同国立館にて大々的に「虐殺展」を開催。カラヤン、シラク仏大統領に続き3人目のアルメニア国家勲章を受章。
2003年 フランス最高勲章 国家勲章(レジオンドヌール勲章)を受章。
2013年 死去


ジャン・ジャンセンの作品は コチラ